タイトル:『EMS−05V:アッグタンク』
スケール:1/144
解説:
<11/12>
『ジュアッグマニアックス』でいきなりぶち上げた物で、『アッグは本当に穴を掘れるのか!?』という疑問から、「本当に穴を掘るのであればこうだろう」→「じゃぁその為にはこうだね」的な会話から生み出され、冷え切らないうちに作ってしまおうと作成開始。
 取り合えあずはアッグのホバー部分を適当な所で切り離す……適当すぎて短すぎたといきなり後悔。
 腕部のドリル部分はT字ポリキャップを仕込み、上腕部もその辺の加工と、今だ秘密である工作を行う為にとりあえず接着。
 又、円盤カッターも半分に切ったポリキャップを仕込んでネタバラししていないある工作の準備をする。
 マゼラベース前部にドーザーを付けるつもりだが…資料を持ってくるのを忘れたので未工作。
 タンク部分のマゼラベースをそのまま使えるかと思ったが、参考にザクタンクのプラモを見たら細部が違っているのでちょっと焦る…まぁ、アッグとの接続部分を作る時に一緒に加工しよう。
 ついでに、ザクタンクの背中の部分に付く作業用アームを付けてみる…けっこう似合うのでこれで行こう。
 モノアイ部分をくりぬいているのは、モノアイ可動工作の為…これは『UCHGアッグガイ』で試そうとしている物の試験でもある。
 本体のカッター部分のスリットには、いろいろな工作をしようと企んでいるが…なかなか内部が込み入っているので難しそう。
 このアッグタンクのメインともいえる『ユンボ』だが、設計時で既にイケていなかったので、その設計図通りに作ったらもっとイケて無いだろうと今だ手を付けていない…デジカメを持ち歩いて、『ユンボ』が有ったらすかさず写真に収めよう…。
 今は道路工事の季節なので、思った以上に目に付くのだ。
 


<11/19>
 で、1週間後、こうなった。
 モノアイ部分は薄いスチールの缶ジュースを切って黒く塗って使用した板に、薄い磁石をパンチで丸く切り抜いて蛍光ピンクで塗装。
 おかげで自由に動かせるのだ!

 …なんか全然完成していない上に、散々資料集めたユンボも出来ていない…。
 1週間後も何に時間掛けていたかと言うと…このギミックである。

 モノアイが移動している事が判るだろうか?
 …MSより身長低いんじゃ、立って通れる穴が開けれない。
 まぁ、某戦争映画の傑作『大脱走』のように腹這いになってレールの上のトロッコに乗ってゆけば…とも思ったが、そんなぽつぽつMSを進入させてたんじゃ時間かかるだろうし、なにより集合に時間がかかって現実的ではあるまい。
 で、高くまで掘れる機構を考えてこうなった…なんか全然意味の無い物に1週間を掛けてしまったものだ……。
 見たとおり四角いプラ棒に穴をあけて組み合わせた物であるが、可動と決めポーズを撮れることを考えてプラ棒の先に切込みを入れ、そこにポリキャップを入れてもりもり君で埋めると言う手法を使用して解決。
 この完成に満足した物の腕やユンボや本体が全然進んでいない…勢いで作っているので、なくなる前に決めてしまおう…。


<11/25>
 で、さらに一週間でどうなったかと言うと……。

 こーなった。
 腕の部分にコイル状の物を使ってちょっと長くして、プラパイプみたいのを買って来て輪切りにしてそれっぽく作ってみるが……こうして見ると調子に乗って手を長くしすぎたかと反省…もう少し短くするか。
 他にもいろいろと細かい所を作ったり接着したりしたが…やっぱりアッグは口のレーザートーチがあると何か引き締まる感じですな。
 …実はユンボも作ってみたのだが…あまりにずびゃで没。
 デジカメにとって有るからそれ見ながらもう一度設計図を引きなおそう…実際に無いものならそれっぽく見栄えがよさげな物を作るだけでいいのだが、現実に有る物を作るとなるととたんに自分の工作力の無さが浮き彫りにされる……。
 又、本体自体をポリキャップなどを使って後ハメできるようにする…これで仮組みしやすくなるのだが、前後の合わせ目が消せなくなるので、逆にパーティングラインとしてディティールの一つにしてしまおう。

<12/10>
 先週はお見せできなかったのでレベルアップしたアッグタンクの模様を…

 こーなりました。
 内部にポリキャップを仕込んで、前後に手軽に分割…肩の部分は左右で前後にそれぞれくっついているので、下の方も含めてイイ感じで分離可能に…おぉっ、分けた写真を載せればよかった。
 だからモノアイの部分とか安心して外せるのですよ…これで面倒なマスキングも不要!
 ……マスキングの手間を省くだけの為に偉い手間を取ったような気も……!
 そんないらん所に手を加えてたので外見的にはほぼ変化なし…排土板を着けたぐらいか。
 うーん…ユンボの作成は既に鬼門…小さいとは言え、フルスクラッチは難しい…。
 だが完成までもう少し…まぁ、最後の最難関、塗装が残っているんだけどね……コンプレッサー欲しいなぁ…。


<01/07>
 年末年始は酒びたりで結局ほとんど進まなかったので、日曜日に…と思っていたら自堕落な生活が身に付いていてあまり進まなひ(泣)。
 取りあえずユンボが完成してから写真を載せようと思っていたが…アーム部分が出来ただけでした。
 シリンダー部分とバスケット部分を成人の日連休で仕上げて、一気に塗装まで持ってゆきたい!
 そして完成だ!!

削れないであろう埋め込みカッターを伸縮式のアームにすれば使えるだろうとアーム式に!
本来ならば本当に伸縮式のアームにするはずだったが…2週間のチャレンジの結果、私の技術では不可能と判断(泣)。
結局固定にしておいて取替え式に。
奥の方のもう片っ方はうわさのユンボに!
このユンボも何度も作り直したんだよなぁ…。
3連想バルカンの場所も某ジャンクパーツから持ってきた大型のライトに変更。

 おおっ、又分割写真を撮るのを忘れていた。


<01/15>
 とうとうようやくやっと(←この言い回しが苦労を偲ばせる)ユンボが完成!!!

ほぼ一ヶ月かかってユンボが完成!
プラパイプとプラ棒を0.5mmの真ちゅう線等で繋げて、立派に可動…!
ユンボは設計→仮組み→バランス変で没、再設計→仮組み→アッグに対して小さいので没、
再再設計→切り出し→いまいちで没、再再再設計→仮組み→ようやく完成と、4度のチャレンジでようやく納得行った。
掌(バスケット)と下腕、下腕と上腕はT字ポリキャップを小さく切ってプラ棒に通して挟み込む関節で、
本体接続部と上腕は市販のポリパーツの関節による接続である。
…本来なら本体と上腕の接続部にもシリンダがあるのだが、伸ばしきると邪魔になるのでオミットした。

 
 これですべての工作部分が完成し、ついに塗装開始!
 パーツを分解しまくってそれぞれの塗装開始。
 アッグ本体部分はブラウン、腕の蛇腹部分はグレー、ドリルは銀、その後ろは本体と同じブラウンでドリルとの接続部分の帯(?)はホワイト。
 マゼラベースはサンドイエローで、アッグとは別な色で無理やり現地で合体させた感じを出そうと画策。
 カッターソーも銀で、そのアームやユンボ、マゼラベースと本体をつなぐ支柱は、イッソさんに「芽の出たジャガイモ」と称されたので実際の重機にある薄い緑色にしようと思っていたが、色作りに失敗…どこの場所にも使えない謎の色がビンにいっぱい出来てしまう…。
 いろいろと使い果たして結局ありがちな注意色のオレンジにする。
 この日の為に塗装用ブースも作って、気合を入れて塗り、下のようになった。
 

塗装後のアッグタンクのパーツ。
まだシリンダ部分を銀色に塗るとか、細かい塗り分けは終わっていない。
 
 また、上の写真では見にくいかも知れないが、アッグの本体部分が塗りやすいように前後分割されている様が判る…かな?
 なんにせよこれで後一息、細かい塗り分けとリタッチ、クリアー吹きで完成なのだ!!
 

<01/20>
 長い戦いであった…後はクリアースプレーでつやを整える作業中、いきなり出が悪くなってきたので温度が下がったのかな…と思ったら残量が0に近くに…。
 既にこの程度の障害は慣れている…まぁ慣れているだけで対処に慣れているわけではないンだけどね。
 時間も時間で空いている模型屋も無く、急いで吹く…おかげで又白くまだらっぽくなってしまったと言うのは言い訳に過ぎないかな?
 とりあえず完成品をご覧下さい。
いないいない…ばぁ(カーソルを載せるとアクションポーズ)!

 奥では先輩の『EMS−05pzn:宇宙用アッグ』が見守っている(笑)。
 頭部の動力パイプは作業の邪魔になること請け合いと思うので作らず。
 結局、ユンボやアーム部分は薄い緑にしようと悪戦苦闘した結果、どこにも使えないような謎の色を大量に作りだしてしまい、結局警告色のオレンジに。
 アームの関節やシリンダ部分は、ケインさんが教えてくれたように木工用ボンドをはみ出すまで塗りつけ、ぶにゅっていう感じで繋げて乾かし、乾燥後にガンメタルやジャーマングレイでグリスが垂れている感じで着色…が、乾燥後その多くは外れてしまった…残ったのは汚しと言うには汚い変な色…。
 時間も無かったのでそれっぽくリタッチする…ボンドのはみ出しかたが足りなかったかな?
 せっかく教わった手法…又挑戦しよう。
 写真は細かいところまで見えないからいいが…表面処理がヘボいところが多く、未熟さが伺える。
 円盤カッターは余ったほうのパーツを切断して、収納時もパーツ取替えで可能とした。
 一通り組み立てていろいろ弄って遊んでいるとまたもや事件が…ユンボと本体を接続していたポリパーツが千切れてしまったのだ!!
 くっついているとはいえ、まったくポージングが出来ずに倒れるばかり…。
 再び分解して苦労して、内部パーツの一部を切断して取り出す…そして同じパーツを付け替えるのだが、触ってみるとやはりキツイ…。
 きつくて動かないのに無理やり動かしていたのが今回ポリパーツ破損の原因なので、シリコンガスを噴いてみる…すると、適度にきつくて動かそうとするときっちり動くように!
 …リモコン戦車がまったく動かず、ある日TVで車にはオイルがどーのというのを見て、植物油をギアにさしてみたら滑らかに動き、以後戦車も動くようになったと言う過去をひとしきり思い出す…。
 なんいせよ『ジュアッグマニアックス』で話題が上がってから2ヶ月、予定を1月もオーバーしてようやく完成!
 いろいろと助言をくれた皆様、ありがとうゴザいました!
 このアッグタンクは皆様のお力で作り上げられたものです。 <m(_ _)m> ←深々と礼
 
 ついでに地の利を生かしたディオラマ風の写真も取ってみました。
 

 
 北米大陸、キャルホルニアベースにおいて作成されたアッグタンクは、本来の目的である『ジャブロー潜入作戦』だけではなく、その土木能力に後方支援部隊や建設部隊が『土木工事に対しての汎用性』に注目していた。
 この写真はそんな一例であり、季節外れの大雪で使用不能になった滑走路を除雪しているアッグタンクである。
 

 
 今度はユンボを使って、雪に埋もれた地上施設を掘り出している写真。
 先ほどの後らしく、前の写真では伸ばしていた掘削用カッターは収納している。
 
 後部の作業用台座にNゲージ用のフィギアを置いてみたが…見えませんね(笑)。
 



ゴザーグ工房トップへ
表紙へ戻る