タイトル:『S−04:サラミス級海上巡洋艦 MS搭載母艦型“ペパーテ”/対潜型“ビトケアン”』
スケール:1/1200
解説:
 さて、お次は艦船ちゃん5・6隻目であるサラミス級海上巡洋艦です。
 これも艦船ちゃん公示当時に思い付いたネタで、往年のウォーターラインシリーズのように海上艦にしたら面白いのでは無いかと思ったわけです…。
 連邦軍の艦船は、なんとなく海上運用可能っていうか、海上船舶のままっていうか……。
 思い付きだけではなくバックストーリィを考えてやると、それなりに説得力を持つので、いつも通り怪しげな妄想を大きく膨らませました!

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<<概要>>
 コロニー落とし…それは濠太剌利地表に激しい被害をもたらしたが、全地球上の海上や沿岸部への被害はそれを上回っていることを把握している人は少ないであろう。
 コロニー落としで発生した津波は地球を3周したと言われ、沿岸部や船舶への被害は、消滅した都市の被害額を上回ると言う…。
 これにより地上の連邦軍は果てしない被害を蒙ったが、中でも連邦海軍の被害は全艦艇の半分以上を失う危機的なものであった。
 沈んだ艦のサルベージはそれを行う艦自体がサルベージを行う必要があり、海岸沿いのドックの被害は新造艦を作ることがほとんど出来ないほどであった。
 ジオン軍海中部隊が地球の海を席巻したのも、海の無い民がこれを行えた事実を考えれば、連邦海軍の被害がどれほどのものであるか想像できよう。
 これに対して連邦海軍は一刻も早い艦船の復旧を叫んだが、連邦軍はまずMSの開発に心血を注ぎ、艦艇は後回しにされた…最も、人的被害を考えれば艦船の復旧を行ったとしても効果は知れたものであったろう。
 それに、ジオン軍の海中戦力が一気に増強されたのは、キャルホルニアベースの潜水艦ドックが無傷で丸ごと接収されたと言う汚点もあった…せめて破壊できれば利用されることも無かったハズだと断急され、予算を削られるきっかけとなったのである。
 それでも連邦海軍は諦めなかった…それは、シーレーンを守ると言う事よりは、予算配分を減らされたく無い…既得利権を守ると言う、官僚的な思考が連邦海軍上層部にあったからであるが。
 そしてあるとき、ジャブロー内で肩身の狭い思いをしていた連邦海軍官僚の一人が、宇宙艦が完成、発射台まで運河を使って移動されているのを見たことから始まった。
 連邦海軍上層部は、宇宙艦の海上使用と言うとんでもない要求を突きつけて来たのである。
 宇宙艦を海上使用できるように改装すれば、港湾施設の修理等を行わなくとも既存のドックを使用することで可能であるとの調査レポートを提出したのだ。
 確かにジオン海中艦隊の活動は無視できないものであり、これを攻撃する手段である海上艦が無いと言う情況もまたあったのだ。
 こうして計画は承認され、『防壁防空ミサイル艦』の失敗で暇を囲っていたヒラガー中尉にこの任務が与えられた。
 これを聞いたヒラガー中尉の第1声は「馬鹿かそいつは」であったと言う。
 それでもプロジェクトは進行した…。
 まず船体をストレッチする事から始められ、水の抵抗を極力少なくした船体が完成した…と言うか余計な出っ張りは全て取り除かれた。
 動力は豊富な冷却水があることから十分な熱核反応炉が設置され、豊富な電力を使ってスクリューを廻し、それでもまだ余る電力は、サラミス級の放熱板を流用した超伝導推進にまで利用された。
 船体が軽い上に大推進力により、船体構造がそれでも流水性能が良いとはいえない船体でも、かなりのスピードを記録したと言う。
 海上部もブリッジはサラミス級そのままの物が流用され、重心の関係から艦中央部に移動し、ステレス性を考慮して装甲板で囲んだのである…ミノフスキー粒子下でどれほどの効果があるかは不明であるが。
 武装はそれまでの海上艦の物が流用された…光学兵器は大気圏中で減衰することと、水平線より向こうのものを攻撃できないと言う最大の欠点が会ったからだ。
 唯一艦首ミサイルはそのまま艦首魚雷管として残されたが、それ以外は使われなかった。
 完成した『サラミス級海上巡洋艦』は、ブロック構造であることも幸いしてようような艦種に簡単な改装で切り替わることも可能で、まさに連邦海軍の要求に見合った物となった。
 こうして完成するも、しかし結局『こんなもの作るのなら一隻でも多く宇宙(ソラ)に上げろ!』というレビル将軍の恫喝もあり、数隻の宇宙に打ち上げるには欠陥が見つかった艦が改装されたに過ぎなかった。
 結局また散々な結果に終わったプロジェクトではあるが、改装された『サラミス級海上巡洋艦』は洋上性能は良くなかったとは言え、波の穏やかな沿岸部や内海で運用され、ドックの修理が終わり専用の艦船か建造できるようになった0087辺りまで運用されつづけ、船乗り達には変な癖が無い艦として比較的好評であった。
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<03/01/25>
『S−03:サラミス級防壁防空ミサイル艦』に比べ、さらに意味不明(笑)。
 私はいったい何考えているんでしょうネェ。


初手で上下真っ二つ!
『艦船カンブリア』だけども、完成すれば比較的まともな方かな!?
船体を可能な限りシェイプアップ…あいた穴はプラ板で裏打ちしつつポリパテかアルテコで塞ぐ予定。

 この方法を使えば、2隻も作れるという恐ろしいことに気がついてしまった私…。
 つーかそんな時間有るのか!?。
 大丈夫、できる! 出来る奴の言うことは常に出来るの一言や!!


<03/01/31〜>
 そんなこんなでとにかく何とか完成。
 まぁ以下の用になりました。。

『サラミス級海上巡洋艦MS搭載母艦型:“ペパーテ”』

 後に、MSの海中運用も視野に入りさっそくMS運用可能に改装され、後部ブロックにMSデッキや専用エレベータ、回収用クレーンを増設…MS搭載母艦型で3機のMSが運用可能であったと言う。
 これは、その1番艦“ペパーテ”であり、配備されたばかりのRAG−79アクアジムと、鹵獲したMSM−07ズゴックの性能比較を行っているシーンである。

<<製作>>
 初手で上下真っ二つ!
 上部だけを使い、とにかく出っ張りと言う出っ張りを切り取って、後は隙間を塞いで艦橋を中央部に異動、プラ板で装甲版をつけて後部の構造物をプラ板で作り、サイズは1/700とぜんぜん違うけどWLシリーズのアクセサリパーツででっち上げました。
 …きっと砲とか倍の攻撃力があると言うことなのでしょう(笑)。
 そんな感じで工作については何も言う事はありません…アイディアだけの一発勝負でした(笑)。
 水GMや鹵獲ズゴックは1/1200職人、ケイン工廠長さんの作品。
 “アスハラ”に引き続きコラボレート作品です。
 …しかし、実はこの作品も未完成なんです…実はディオラマにする予定でした。
 2枚目の写真がその構図でした。
 何故未完成かというと…じつは、海面の表現をエポキシ系ボンドで表現しようと思っていたのですが…なんと買っておいたものは乾燥すると不透明白乳色に!
 これではかっこよく水の表現が…泣き。
 せっかくこのディオラマを作る為に、ケイン工廠長に依頼したというのに…!
 私にはこの1/1200水GMや鹵獲ズゴックを持つ資格など無いのかも知れん…。(泣)
 まぁとりあえず写真の程を…。


ではお馴染みの武装&装備紹介…真上から。
  1. 武装@:単砲身20サンチ砲
  2. 武装A:垂直発射型ミサイルハッチ
  3. 武装B:6連装SAM
  4. 武装C:バルカンファランクス
  5. 武装D:対艦ミサイル
  6. 武装E:4連装SAM
  7. 装備@:旗棒
  8. 装備A:錨
  9. 装備B:スモークディスチャージャー
  10. 装備C:クレーン
  11. 装備D:MSデッキ搬入用エレベータ
  12. 装備E:RAG−79“アクアジム”
左右は同じですんで省略。
他にもマストとか艦中央部には色々なレーダーがあっちこっち付いていると言うことで。
この辺のアクセサリは上でも言いましたが1/700現用艦船アクセサリと、昔タミヤのジャンク市で買ったウォーターラインシリーズのランナーから。


この構図でディオラマにするハズでした。
…各装備を目立たせるのにもうちっと墨入れたほうが良かったようですな。
色は自衛隊の
金剛 …おっと、コンゴウとかを真似しましたが…
側舷と構造物と上甲板が同じ色だから楽だと思ってましたが、
出来てみると非常にのっぺりとした感じが…。
ブリッジ横の白いのはバルカンファランクスの上部。
上甲板は違う色にしておけばよかったかな?
…いや、手抜きじゃなくこんな色の現用艦船があったんですってば!!(笑)
ちなみに、鹵獲ズゴックの水しぶきは、ラブひなのWLシリーズのしのぶちゃんから奪ってきました。


波つけるつもりだったんだけどねぇ…そうすれば見栄えが良くなると思っていたのに。
艦首のミサイル発射口はそのまま魚雷管であると言う設定。
ブリッジの左右の装甲はステレス艦をイメージしたんですが……。
サラミス本来に付いているブリッジ左右のレーダー、
似合わないと思ってつけてないんですが…着けて置いても良かったかな?

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 まぁ、こんな感じです。
 ……さてさて、コイツがほぼ完成しようとした時、ふとあることに私は気が付いてしました…そうしてそれは、新たな地獄への門だったのです……。

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『サラミス級海上巡洋艦対潜型:“ビトケアン”』

 『サラミス級海上巡洋艦』は通常、対潜型として作られるのが基本である。
 後部には対潜ヘリ数機を運用できる飛行甲板を持ち、アスロック等の対潜兵器を多く搭載している。
 しかし、対潜用の兵器がどの程度装甲の熱い水中用MSに効果があるかは疑問だが、ミノフスキー粒子下でもソナーの類の動作には影響なく、対潜攻撃の機会は多かったといわれている…。
 水中用MSに至っても、ダメージは少なくとも攻撃されるのは嫌だったらしく、海上輸送はそれなりに被害が減った統計が得られているが…ジオン軍が疲弊している時期とも重なっているので、この艦のおかげなのかジオン軍が活動を控えたのかは、いまだかつて不明である。

<<製作>>
 …“ペパーテ”を作っているときに、ふと不要になった船体の下部を見て…「これも同じように使えるのでは?」と思ったのが運の尽き。
 さすがに2度目となると作業も手早く、同じようにもう一隻できてしまいました…。
 同じでは面白くないと思い、対潜型として武装を色々変えてました。
 とりあえずこんなんなりました。


ではお馴染みの武装&装備紹介…真上から。
  1. 武装@:単砲身20サンチ砲
  2. 武装A:4連装SAM
  3. 武装B:6連装SAM
  4. 武装C:垂直ミサイル発射ハッチ
  5. 武装D:バルカンファランクス
  6. 武装E:3連装短距離魚雷発射管
  7. 武装F:アスロック
  8. 武装G:機雷
左右は同じです。
武装以外の装備は大体“ペパーテ”と同じですので省略。
後部砲塔の前にある構造物の後ろにくっついているのがヘリポート…のつもりです。


真横から。
“ペパーテ”と同じようにバルカンファランクスの上部も白く塗ってますが、
一部のレーダーも白くしてみました…って、全部白くしてみればよかったかも…。
こうしてみると寂しいかなぁ…でも現用艦もコンナ感じなんだけどなぁ…。
何が違うのだろう?
脱出用の舟艇か!?
でもあれを付けるとサイズの違いがモロにばれるンだよなァ……。


右後方から。
艦船と言う感じは出ているかな?
墨入れとかもう少しいれて、スケール感と言うか、装備をはっきりと浮き上がらせれば
良かったような気がするなぁ…。
特に後部のヘリのハッチとか…せっかくぎざぎざのプラ板使ったのに…。


右前方から。
…やっぱり波を立てているディオラマにしたかった…!
よし、今後研究を重ねて完成させよう!!


“ペパーテ”と“ビトケアン”が平走しているの図。
現代艦ではよくこういった写真見るからねぇ。
さてどこがどのように武装が違っているかを比べてみるのも一興…。
でもこうして見る程、各艦の装備をもっとはっきりさせるべく墨入れすりゃよかった…。

※ ― ※ ― ※ ― ※ ― ※ ― ※ ― ※ ― ※

 まぁ、こんな感じです。
 1キットから2艦を作ると言う、妙なことをしてしまいました(笑)。
 とりあえず何とか海上艦に見えなくもないと言う感じに仕上がったかな?
 返す返すもディオラマが間に合わなかった事が恨めしいですが…必ずやリベンジを!
 既にベースとかの用意も終わってましたからねぇ…何回かのテストをゆっくりと繰り返し、ノウハウを貯めてからばば〜〜んと完成させてやる!!




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