タイトル:『Z−01:ザンジバル改級機動巡洋艦“オウルベア”』
スケール:1/2400
解説:
 経緯はどうあれ、先ずはこれが無いと始まらない妄想を……

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<<概要>>
 宇宙世紀0087、ジオン残党軍はアクシズと合流…ネオ・ジオンとして活動を活性化させていた。
ここアフリカ戦線でも、それまで地下に潜っていたジオン残党軍がアスシズとのアクセスに成功し、数年ぶりの大規模な補給とMS等の配備が行われていた。
部隊の増強により移動可能な母艦を欲していたこの部隊の司令官オットー少将は、1年戦争時の残骸の中から『終戦間際に燃料不足で極秘に隠されたザンジバル級』の情報を得、このザンジバル級の獲得に乗り出す…が、この情報は時を同じくして連邦にも発見されていた…!
このザンジバル級争奪戦は、場所を記した暗号が古代の失われた言語であることから一人の女性考古学者を巻き込んで激しいものとなったが、いろいろあってネオ・ジオン側が獲得に成功!
 その後、隠しドックで主に空中での機動力上昇を狙った改修や火力の増強が加えられ、これにより宇宙へ離脱する能力は失われたが、空中での速度や機動力アップと火力、MSの運用能力が向上した。
大幅に改修されたそのザンジバル級は、鷲の頭部とガギヅメを持つ熊の幻獣から取って“オウルベア”と名付けられた。
 これにより部隊の素早い移動や空中からの部隊展開、空中からのヒット&アウェイ、地上付近でのガンシップ的運用、包囲された部隊の救出等々…地上軍にとっては使い勝手の良い頼れる機体となり、ネオ・ジオン軍の地上軍全面撤退まで…その宇宙脱出戦の最後の最後、最後のHLV発射を守る為、連邦軍のG級強襲揚陸艦に特攻するまで運用されたのである。
その時のオットー少将の台詞は「ガウと違って強靭だろ?」であったとか……。

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 とりあえずこの「ガウと違って強靭だろ?」と言うネタは、私の隠し球であるネタに通じる物があるんですが…十左先生にはお見通しだったようです(笑)。
 では製作記をどうぞ…。


<03/01/13>
 ザンジバルのキットは持っていたけど、どう改造しようか浮かばなかったので、素組みもなぁ…と思っていたところ、某同人ガソダム本でザンジバル級の解説をしている記事を読み、ザンジバル改級が普通のザンジバルやザンジバル2とはぜんぜん違うことに感銘を受け、いきなり作り出した。
 ザンジバル改級は、1年戦争後に残党軍が既存艦を改造したものらしく、形は一定していないものの以下の改造が主に行われたらしい。
1:大気圏内での運動性を高める為に、カナード等の装備
2:エンジンノズルを艦中央、4×1から左右に3×2にする
3:艦側面のミサイル発射口の廃止
4:エンジン部の延長化
5:主翼の大型化
6:後部中央にMSデッキへ続く大型ハッチ
 ……等々…細かい点はいろいろあるが、ぱっと見こんな感じ…故に改造部分もこの6箇所程度にまとめることとしよう。
 で、GXGも終わったので本格的に工事に入る。


 でまぁこんな感じ。
 まずはとエンジンブロック正面のエアインテークの支柱を薄く削り、裏面にプラ板で塞ぐ…この辺はイッソさんのHPの真似(笑)。
 で、エンジンパーツの接着を行わず、プラ板に同じような癖をつけて張り付け、1cmの延長を行う。
 後部パーツとも接着して、強度的にやばそうなので後部パーツとは5mmの角棒が入っています。
 隙間の開いた下面はプラ板で塞いでマス。
 まぁ実質2時間ぐらいでこの辺まで、後は同じように上面を塞ぎ、エンジン左右とミサイル発射口はパテで埋めるとしよう…。
 主翼も延長すれば大体工作すべき点はおしまいなので、さっと済ませてしまう予定。


<03/01/15>
 乾燥期間を1日置いて作業再開…。
 冬場は丸1日ぐらい置かないとなぁ…乾燥が十分でないと接着面が乾燥に伴って凹んでしまい、表面処理後に接続面がばっちり凹んで処理をやり直さなければ成らないことになりかねないからなぁ…。
 取りあえず今日は時間も遅かったし寝不足が続いているので早目に作業を切り上げる為、翼の幅増しとポリパテ盛りだけにしようと今日の作業内容を決めて作業に入る。


 でまぁこんな感じまで仕上げる…つーか仕上げ前の粗状態ですけどね。
 翼は角度の違うところから切り放し、胴体側を幅12mm、1.2mmと0.5mmのプラ板を張り合わせたもので延長。
 先端部は1.2mmのプラ板のみで5mm延長。
 ……ところが、12mmでは増やしすぎたと判り10mmの物と交換した…が!
 先端部を合わせてみるとこれでも増やしすぎ…そりゃぁ胴体部は先端部の倍増やしているからなぁ…。
 結局、幅増ししたプラ板を真ん中あたりでクサビ状に切り込んで再接着し、根元はあまり減らさずにより先端側を短くした。
 …当然今度は根元側が短くなりすぎた感じがする…そりゃァ当然だ、長さを変えずに太くしているのだからバランスも崩れるさぁな!
 そこで起死回生の一手!
 F16みたいに機種方面から伸びるヒレ状の翼…ストレーキ(このストレーキと言う名称は大魔王氏が詳しく調べて押しえてくれました…感謝!)を翼と胴体の間に噛ませることで翼の根元の短さの違和感を取り除き、なおかつ翼の延長のように見せると言う方法を取るのだ!!
 まぁこれでめでたしめでたし……つーか上記の調整は計画段階で判る事ではないかい?
 …頭の中ではうまく行きそうだったんだけどなぁ…作業前に設計図を書くだけで解決する話、きちんと事前の設計が必要と考えたばかりなのに…と猛反省。
 後は反省しながら無駄にならないように小出しにポリパテを練ってエンジン部の隙間と側舷のミサイル口と機体下面のどうしようもない接着段階のズレの部分に盛って今日の作業は押しまい。
 …作業前の設計段階での大切さを再び再認識した一日でした…。
 後は機体上面と機体背面のエンジン部分やハッチあたり、そしてカナード等の翼関連だ!
 今度はきちんと設計して置かないと…!


<03/01/19>
 アルテコSSPとかを買ってみました…。
 買うかどうか悩んでいたら、大魔王氏に『悩んだら進め!』と激励され、ついに購入!
 約1500円でだいたい20g…ポリパテより単価は高いです。
 しかし、速乾性でプラへの喰い付きも良く、乾燥時間が短いのですぐ作業を進めることができる為時間の節約になります…速乾過ぎてあっという間に固まってしまう(笑)。
 ま、「きた〜〜〜〜〜っ!!」と言うほど魅力はあまり感じませんでしたが、確かに作業は早いなぁ…って感じです…今だ特徴とか使い方とか慣れていないせいもあるんでしょうけどね。
 ま、そのおかげかそれなりに進んだので見てやってください。



写真、まだ絞り足りないかなぁ…デジカメの液晶で見ると判んなかったけど、
艦首部分がちょっとピンぼけ(泣)。
でもエアインテーク(?)の裏打ちとスリットの支柱を薄く、エンジン部分の延長、翼の幅増し、
ストレーキの追加、カナードの追加、機銃座の増設、ミサイル発射口埋めが確認できるかと思いマス。
前回の部分をきちんと整形して接着しまくった訳です。
新しい所として、固定メガ粒子砲の部分を2連装の機銃座にしました…いっぱいにょきにょきと砲身が
生えているとなんかかっこいくて…。
これはコトブキヤの4mmの球形パーツ(灰色の部分)に切込みを入れ、そこに0.8mmの穴を空け、
だいたい0.8mmぐらいの直径に伸ばしたランナー(赤い砲身部分)を差し込んだわけです…
それっぽく見えます?
これで後は後面を残すのみ!
穴を埋めてノズルを左右のエンジンブロックに3つづつにし、MSデッキへの入り口を作ろうかな…と。
そしたらサフ吹き、塗装と行くんだけど…何色にしようかな?
普通にオリーブにするか…青系で航空迷彩とかスプリット迷彩とかも…。
いや、改造を前面に出したいから本体は単一色でいいかな?
……あッ!
カナードに筋彫り入れる前に接着しちゃってるよ……(大泣)!


<03/01/31〜>
 んな訳で色々あって完成しましたのでごらんあれ…。
 …と、その前に一つ懺悔を。
 機体塗装は、まずオリーブドラブで全体を塗装し、適当にマスキング。
 その後に、オリーブドラブに茶色と黒を混ぜてメイドを濃くした物を塗装して、マスキングを剥せば適度に2色のザンジバル改が完成!
 スプリッター迷彩と言う程ではありませんが、ちょっとしたアクセントのつもりです。
 乾燥してからクリアーをかけ、乾燥後さて撮影…とここで悲劇が!!
 クリアーが白くなっているのだ…クリアー掛けすぎ!?
 う〜〜〜ん………。
 どうしたことかと思いつつも既に修正する時間も無く、このまま提出…未完製品を投稿してしまい自分の馬鹿さ加減を反省しています…ご覧になった皆様、大会管理人の方々、まことに失礼いたしました……。
<m(_ _)m>oO(海より深く反省…)
 直してやろうとは思っていますが…既に10日近くたって居ますがその気力なく、依然そのままです…。
 本当に直してやるからな…待ってろよ…。
 そんなクリアーで白くなっている物であれば、どうぞご覧ください………。


上と似たようなアングルから。
機種部分とそこから後方へのライン、及び羽に斜めのラインがマスキングした部分なのです…。
微かに判断つくかな?
窓の黄色は今回それなりに上手く行きました…爪楊枝万歳!(笑)
そう言えば台座に何の注意も払ってねぇ…イカンのぉ…。
上手い展示ケースを考えてやろう…。


今まで公開していなかった後面からのアングル。
左右3連で6発のノズルと成りました。
真ん中下のはMSデッキに続くハッチと言う設定…。
私に腕さえあれば、ハッチから覗き込んでいるザクとか作れたんですがねぇ…。
縮尺的に、20mの大きさがあるのでゲルググでも大丈夫ですが…ビグロはちょっと無理…。
まぁ大気圏内用だからイイか!


真上から。
……なんとなく左右の羽の角度と言うか形と言うか、左右対称じゃないように見えるが…
気にしない気にしない(汗)!
微かに見える羽の斜めラインがけっこう苦労したマスキングなんですが…
そう言えば裏側はもっとスプリッター的なものになってますが…写真撮ってないね。


側面より。
付けるのも剥すのも苦労した、カナードのマスキングが…(泣)。
そう言えばカナードには筋彫りを入れました…泣きながら固定して、
0.5mmのプラ板を両面テープで貼っ付けて、針で少しづつ、少しづつなぞってなぞって…。
クリアーの白色化で見えません(泣)。


正面より。
羽根の角度がそれなりに判るかな?
ちょっと傾いてるから判んないかなぁ…。


 色塗るまではいい感じだったのになぁ…。
 いや、クリアーする前までか…。
 何でクリアーが白くなったんだろうか…掛けすぎなんだろうか…それともスプレーの動きが遅すぎ!?
 その辺を研究して置かないといつまた同じような悲劇に教われないとも限らん…。
 精進あるのみか…。


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