『FLYMANTA-BOOSTER フライマンタ-ブースター』  [ガンプラ:スケール 1/144]

 
 
[設定]
 V作戦の流れから来るコアファイター構想はMSの脱出装置に止まらず、連邦軍の汎用小型戦闘機として考えられていた…コアファイターのコスト高に寄りそれは霧散したものの、汎用小型戦闘機にオプションを付ける事でようような局面に対応できる時期主力航空機構想が立案された。
 それら試作品は主に第13独立部隊、通称ホワイトベース隊に配備され、実践での試験が行われ、結果は良好だったと言われている。
 …だがこれはホワイトベース隊のように、コアブロックシステムを運用する部隊だからこそ得られた高評価であり、実質他の部体での運用は必ずしも良かった訳ではなかったようである。
 所で、このコアブースターは各種ミサイルや航空機としては強力なメガ粒子砲、そしてちょっとした変更で宇宙も大気圏も飛行可能と言う、優秀な攻撃力と優れた汎用性、そして高コストを誇る兵器でもあった。
 そこで更なる汎用性を追及する為、コアブロックシステムを使わないでも他の機体に対応できないかと言う大胆な実験が行われ…それで選ばれたのがフライマンタである。
 フライマンタは連邦軍の汎用中型爆撃機であり、正面に6連装ロケットと各種爆装ができ、運動性もまぁまぁで空戦もこなせたと言うが…それはパイロットの腕がいいかよほど幸運な状況の時であって、実際にはどれも平均的で特長の無い機体だったらしい。
 このフライマンタの機首部分をそっくりそのままコアブースターの機首に接続し、機動力と火力を大幅にUPさせようというのがフライマンタブースター構想であった。
 結局、いろいろサイズの違いや汎用パーツを導入しなければならない等の問題で、やや旧式化したフライマンタの機首をコアブースターに移植するだけで強力な攻撃機が出来上がるとの目論見は崩れ、機首部分はフライマンタに似ているだけでほぼ新規作成となった。
 だが、そのせいかこのフライマンタブースターは予想以上の高性能を発揮し、コアブースターの攻撃機版として十分な性能を見せつけたのである。
 …だが、兵器体系はMS主力に傾き航空機の入る隙は小さく、結局このフライマンタブースターは初期量産分しか生産されなかった。
 だがフライマンタブースターの運用記録は後にジェットコアブースターに引き継がれ、主にアジア戦線で多大な功績を残したと言われている。
 初期量産分のフライマンタブースターはベルファストの“第一特別攻撃航空隊”に運用され、連邦軍にはガウや後のアウドムラ級の空中母艦が無かった為、ミデア級の輸送機を空中母艦として大西洋を越えジオン軍ファクトリーベースを攻撃したと言う記録が残っている。
 ちなみに、これと同様にトリアエーズブースターやTINコットブースターやセイバーフィッシュブースターが存在した……かどうかは判っていない(笑)。


[作成]
  コアぶーの機首をフライマンタにする…そんな思いつきが始まりでした。
 フライマンタは最近でこそガレキで出ているようですが(欲しいんですけど…どこにも売ってません)、思いついた当時はそんなものも無く、プラ板等での自作になりました。
 コアぶーのブースターを紙に写し、そのバランスに有ったバランスのフライマンタっぽいシルエットを書き、それを発展させて納得がいった所で採寸してプラ板を切り出し、後は組み上げるだけ…。
 なぜかコアファイターの機首が大量にあるので、コクピットのキャノピー部分と機首の部分はそれを流用しました、キャノピーは3mm程幅増しして使ってます。
 フライマンタの肝である機種の六連装ロケットは、3mmの穴を空けたプラ板で表現。
 組んだら隙間をアルテコのSSPで埋め、整形してコアぶーに接続。
 コアぶーは基本的に素組みですが、機体横のスリットをコアぶーでは横になっているものを縦にしてフライマンタ風に。
 また、メガ粒子砲の砲口がいまいち弱々しかったのでたぶんカプルの三連マシンガンの先っぽを切り取ってつけました。
 カラーリングはフライマンタ風に…すると黄色過ぎるので、デザートイエローっぽい方向に…その後墨入れ、マーキング張り、エナメルでのウェザリング、パステルでのウェザリングで仕上げました。
 マーキングをちょこちょこ貼り付けてますが、連邦マークがシールでそれ以外は水デカールなんですが…艶が整ったのはむしろシールの方、水デカールは2・3度つや消しクリアーしても光が凄く反射しまくりでガッカリです。


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