『RGM−79D:寒冷地GM』【情景】   [ガンプラ:スケール 1/144]
[製作過程]



【製作】
寒冷地用GM  基本的に素組み。
 接着剤をたっぷりつけて接着して一週間程放置、溶けてむにゅっとはみ出した部分をヤスってヤスリを2〜3段階ぐらいかけて表面を均します。
 ついでに墨入れする部分はデザインナイフや千枚通しとかで深くもう一段階ぐらい掘っておきます。
 消えた凹も復活させ、消しきれないのでパーツラインに見せかけたい部分(肩装甲の内部のグレーの腕部分や脇)もここで掘りました。
 その後風呂のついでに洗浄し、乾いたらマーキング……フロントアーマーの18と肩の三角だけですけどね。
 それから顔の頬の部分と肩の部分とノズルの内部を赤で、股間のV字マークを黄色で、頭部バルカンや武器はもそれっぽい色で筆塗りします。
 そしてつや消しクリアーでコートして、墨入れとウェザリングに入ります。
 エナメルのグレー+ブラックを薄めて隙間にそっと流し込み、入り込み切らない部分は補給する感じで、なるべく拭き取る労力が要らないようにしておきます……拭き取り面倒だから!
 小一時間で綿棒にエナメルをちょっと含ませて拭き取り、窪んだ筋に対して垂直に拭き取った方が取れ過ぎなくていい感じです。
 で、いろんな色を混ぜて錆っぽい色を作り、錆汚れが出て流れそうな部分に入れていきます。
 特にダム(笑)の裏側は、きっちり合わせ目が消しきれておらず筋が残ってましたので、錆流れを入れることで誤魔化しています(汗)。
 足回りはフラットアース+色々でドライブラシ、全身の角はグレーでドライブラシっておきます。
 最後にパステルで足回りやノズル周り、マシンガンの銃口等をウェザリングしました。
 シールドも同じように作りましたが、赤い所の本来なら十字マークのある筋の凸モールドは削り取り、タミヤのウェザリングマーカーの白を適当に塗ったくって冬季迷彩を石膏とかを塗ったくってやったみたいにして、着弾痕や傷を付けてウェザリングしておきました。
車両&兵士  車両と兵士のフィギュアは自衛隊装備大全2の軽装甲機動車から。
 兵士は服を白く塗り、エナメルで墨入れしています。
 車両は実際の戦車などの冬季迷彩が、石灰を水で溶いて塗りつけるというのもあるので、白パステルを塗りつけで迷彩しました風に。
ストラクチャ| ・木
 百円ショップで売っていた木、多分ミニクリスマスツリーの木のみかと(笑)。
 ちなみに木に積った雪は最初ッからこうなっていました。
 根元の樹をプラの棒で作り直し、木を表現するのにいっぱい傷を付けて流し込み接着剤を塗ってちょっと溶かし、色を塗って穴を空けて差し込んで接着。
・崖
 植木鉢に木の皮みたいな物入れてるのがありますが、それを百円ショップで買ってきて適当に選んでベースに貼り付けた物。
 大きさを会わせて切って貼り付けています。
・105mmマシンガン
 UCアームズギャラリーの物をドライブラシして使用。
ベ|ス  発泡スチロールを切って大まかな地形を出し、百円ショップで買ってきた軽量紙粘土[白]を盛り付けました。
 発泡スチロールに紙粘土を盛る前に、剥離を防ぐ為に木工用ボンドを塗ってから盛り付けてます。
 その後乾燥したら、雪を積らせたい部分に薄めた木工用ボンドを塗って重曹を振り掛けます。
 完成後発泡スチロールの側面は百円ショップで売っていたコルクシートを貼り付けています。
 そして百円ショップで200円で売っていた縦にもできるケースに入れました。
 

【設定】
 タイトル:怪しい落し物  年の瀬も押し迫った東ヨーロッパ森林地帯。
 冬の厳しいこの地方の部隊には、寒冷地用GMが配備されていた。
 昨晩から降り続いた雪が止み、森林地帯をパトロールに出たMS小隊と随伴した歩兵部隊は、音紋センサーが捉えたMSの足音らしき物が探知されたエリアへ偵察に出ていた。
 味方のMSが移動する予定も記録も無い、通ったMSがあるとしたら、ジオンだ。
 既に戦線は離れた筈だが、時々位置を見失ったジオンのMSが紛れ込んでくる……既に戦いは宇宙(そら)へと移っていたが、それでも突破してジオン軍勢力圏へ脱出しようとするMSが居ないとは限らない。
 緊張感の高まる中、木々の間を抜け第二中隊第二小隊は散開し、その後二番機が発見した物は……MSではなく、投棄された武器であった。
 ブービートラップとも限らない。
 歩兵達が慎重に接近を試み、調査を開始しようとしていた……。

【感想】
 とまぁ、そんな事を思い浮かべながら作ったのがこの情景です。
 元々百円ショップに売っていた縦にもできるケースを手に入れ、これに収まる情景を作るなら……とケースから逆算して作ったという。
 丁度百円ショップで飾りの無いクリスマスツリー2本セットを見つけ、これを木にすればイインでないかと思い、木に雪が積っているので冬に決定。
 面積が狭いのでベースに上下をつけようと考えベースのような構成に。
 さて段差と木を作ったのはいいけどじゃァそれでどうしようか……戦闘中にでもするか、しんちゅう管を適当に切って転がしておけば薬莢に見えるしな……。
 とも思いましたが、色々ポーズ付けている時に木の向うからひょいッと覗いた寒GMが妙に気に入り、崖下の木の影に何かを発見した状態というのにしました。
 寒GM―木―落し物のラインでは、寒GMと木が一直線に並んでラインが2つしか確保できずに何か寂しいので、歩兵部隊を追加して寒GM&木―歩兵部隊―落し物の三角形を確保しました。
 落し物は最後まで悩みました……ザクの腕が刺さってるとか、ザクの頭部とか、色々考えた結果、武器が刺さってるとインパクトあるかなと思い、UCアームズギャラリーから旧ザクの105mmマシンガンをチョイス。
 ……いや、普通の120mmザクマシンガンはGETできなかったんですよ(泣)。
 ショットガンや砂漠ザクのマシンガンじゃマイナー過ぎ、90mmマシンガンじゃ刺さっていてもインパクトが足りない、でダブりまくっていた105mmマシンガンに決定したのですよ。
 冬の情景を作るのは、子供の頃からたどっても初めての試み。
 重曹を始めて使いましたが……それなりにうまく行ったかと。
 むしろ草とか生えさせる必要ないので楽だったなと(笑)。
 久々に情景を作りましたが、なかなか面白かった……放置期間は長かったですが(汗)。
 いや、冬に情景で白い紙粘土ベースにしたら、一見それだけで完成してしまったような錯覚が(笑)。
 というか……冬の内に作ろうと思ってたのに気が付くと夏に完成……まぁその分、清涼感あるものを見て暑さ凌ぎに……(汗)。
 この百円ショップの200円縦におけるケースを使ったベースはなかなか良いなぁ……あまり幅を取らない一年戦争MSなら丁度入るサイズが手軽で良い、縦におけるし、何より小さいと言うのが作るスペースがちょっとでいい(笑)。
 ケースが手に入るなら、このシリーズをたくさん作ってみたいなぁ……でももう売って無いんだよなァ……。


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