『GAT−X105“ストライク”エールストライカー大気圏内改装仕様』   [HG:スケール 1/144]
[製作記]

【ストライク単体】(ウェザリング前)

【エールストライク】
【WIGモード】

【製作】
頭部  特に工作無し。
 強いえて言えば、顔はシールを使って目の部分は浮き上がるように顔の凸凹に押し付けてます。
腕部  特に工作無し。
 強いえて言えば、シールドの接続をキットのパーツでは腕に引っ掛けるものなので塗料が剥がれる為、プラ棒を削って腕のポリキャップに繋げるようにしたぐらい。
 手首の関節隠しすら無しですが、素組みでも結構可動範囲が広く、ビームライフルも両手で構えられました。
 あ、肩アーマーの灰色部分は頑張って別パーツにするべきだった……マスキングがもぉ面倒で面倒で(泣)。
胴体部  前の腹の灰色のプレートを色分け目的で別パーツ化。
 ……今思うと脇腹の白い部分とか、襟の灰色の部分すらパーツ分割してやればよかったよ……マスキングがひたすら面倒だった。
背部  特に工作無し。
腰部  特に工作無し。
 強いえて言えば、上半身と下半身を繋げるポリキャップの前後を削り、体を前後に動かせるようにし、メモリアルパーツと言う事で三角形のパーツを用意してその隙間を埋められるようにしました。
脚部  特に工作無し。
 強いえて言えば、色分けの為に脚の脛周りのパーツを4分割して後ハメできるようにした事。
 この辺は……他の種MSでも苦労するのかなぁ……。
武装  特に工作無し。
 強いえて言えば、ビームライフルのスコープみたいな物を横板を無視してクリアパーツに付け替えた。
 後シールドは本体の時に死ぬほど苦労したので、全て色でパーツ分け。
塗装  このストライクは、本来簡単フィニッシュにするつもりだったのです……がっ!
 まず腹のコクピット左右の板をグレーパーツにした位では、無塗装で済ませることは不可能!
 グレー部分だけ塗装…にしようと思いつつも、横脇腹が白!
 機体色と同じにできる自身が無く、面倒なので結局全塗装に……(泣)。
 それでも仕上げとかはなるべく手を抜こうと、使えるシールは使えるだけ使う事に。
 顔と、エールの下エンジンの横の黄色はシールを使用、結構バレません(笑)。
 ストライクはPS装甲なので従来のMSとは質感を変えようと「艶ッ艶にしてやんよ!」といわんばかりに艶のみ塗装。
 墨入れのみ、ドライブラシも無しです。
 最後に足回りだけはパステル風の物で汚し入れましたがね、整備体制が整っているのなら、油染みも錆も出ないでしょうし……だいたいにしてPS装甲って錆びるのか!?
 エールや武装は艶消しのいつも通りで。
 今回ドライブラシは3Bの鉛筆を粉状にした物でドライブラシ風に筆や綿棒で塗りつけたり、鉛筆でそのまま書き込んだり、角を擦ったりの簡単フィニッシュにしました。
 エンジンとかの回りは黒とか茶色でパステルリました。
 ……いや、実際簡単じゃなかった気がしますが……用意するのが鉛筆削るだけで楽、と言うぐらいで、普通にドライブラシの方が多分簡単だった気がする……。

【設定】
 ストライカーパックの中で、大型可変翼(ラジエータプレート兼用)と4基の高出力スラスターを持つ高機動戦闘用であるエールストライクであるが、本来エールは宇宙用の装備であり、大気圏内ではその大推力と主翼の空力効果によって、ハイジャンプや短時間の飛翔を可能としているに過ぎなかった。
 第八艦隊とアークエンヂェルが合流した時、今後地上でのストライクの運用を考えるとエールの大気圏内運用は必須であり、また新しい大気圏内飛行用ストライカーパックを作る時間も無かった為に、輸送中にヘリオポリスの事故を聞き引き返した輸送艦に搭載されていた、エールパックを改造するパーツを引き渡したのであった。
 このパックは、大気圏突入後に地上でエールを改装した物である。
 まずはエールの推進部を大気圏内用のジェットに換装、この為に上部エンジン部分は延長された。
 下部エンジン部分も可動型ジェットエンジンに換装したが、外見的には特に変わっていない。
 また、翼も大気圏内での運用に最適化してより大型の物となり、艦内では大型化した翼がかさばる為、根元から収容用に下部に90度折り畳められるようになっている。
 これらの換装と飛行時の体勢制御の為のOSの改造で、ストライクはより長期間の飛行に耐えれるようになり、また機体の状態によっては低空を這うように飛行する事もできたと言う。
 その“MSで低空を這うように飛行する”、地面効果翼機形態……名付けて
 エールストライク・WIG(=Wing In Grand Effect:地面効果翼機)モードである。
 地面効果とは……高度が主翼の長さの半分よりも低くなると随伴渦と地面の干渉により自身への吹き下ろし角が減少する事で空気抵抗が減少し、機体が同じピッチ角の場合は揚力係数が増加するという状態の事である。
 簡単に言えば『翼が地面に近付けば揚力が増し、空気抵抗が減るなら空中よりは速くなる』と言う原理であり、実際旧ソ連では“カスピ海の怪物”というエクラノプラン、KMというテスト機が全長約100m、最大積載時の離床重量は540tにまで達し、水上数mを時速400km/h以上で巡航する事ができ、少数であるがその量産型が生産されたのであった。
 MSが通常で飛べなくとも、地面付近で揚力が増えて空気抵抗が減るならエールストライクでも飛行機みたいに動けるのではないか?という現地の戦闘中に発案されたのがWIGモードなのである。
 エールの羽を大幅に延長したのがこれが成功した要因とも言われ、主翼の長さの半分の高度が取れれば地面効果を得る事ができるので、延長された主翼と、MSが飛行する高度をギリギリ下げられるポーズを追求した結果、この体勢になったのである。
 WIGモードなら、砂漠や海上等の障害物の少ない場所で高速戦闘が出来る筈、これまで以上にストライクの運用バリエーションが広がったと言う。

 これらのデータによりダガーをWIGモード専用に再設計したスローイングダガーや、空力をさらに向上させてジェットエンジンの出力を高め、上空の飛行も可能になったジェットストライカーパックが開発され、大空を変形無しで、量産MSが飛行できるようになったのであった。

この文章はあくまで公式でもなんでも無い私的な妄想であり、エールストライカー大気圏内改装仕様やWIGモードは、転移戦線に登場する物で、作者の許可を(後で)得て作成しました。





【感想】
 いやはや、ほんっっっっっっっっと、ようやく完成したって感じ。
 もう呪われたと言うか、人を怒らせるに事欠かないと言うか、悪意の見え隠れるというか、そんなストライクに心理攻撃されてた感じですからね…。
 確かに今に比べれば当時のHGの部品分割技術や色分けの手法とかがこなれきってなかったのかもしれませんが、色指定のアレさにはもうただただ腹が立つばかりで……。
 完成してみれば確かにカッコイイんですがね、その為の労力がメンドクサイと言うか……。
 ま、もう完成したのでよし!
 なかなか気に入ったぜ……エールの改造や腹部のメモリアルパーツも上のWIGモードを再現する為の物であり、その為にストライク作ったようなものですからネェ。
 後はいじくって遊ぶのみ、その内ソードとかランチャーとかバズーカとかも作ってやるかな!


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