タイトル:『サラミス改級航空巡洋艦:“アスハラ”』
スケール:1/1200
解説:

<07/23>
 イッソさんのHPで今度開催されるゾックコンベンションに引き続いて開催予定の第2段『艦船ちゃん大会』に向けて製作開始された物…つーか結構前からそれなりに用意していた。
 なぜなら、俺的にやっているメールゲーム『癌ダム小隊戦役』の中に出てくるPCの母艦として登場中で、いつか立体化したいと思っていたのだ。

『…宇宙世紀0083、“デラーズ紛争”勃発。
 戦争は既に過去の物と思われていた連邦軍にとって、コンペート核攻撃、コロニー落しを含む大規模な戦闘はまさに寝耳に水のものであった。
 戦時ですら無能といわれていた軍上層部がさらに平和ボケな状態では正しい命令を出すことも出来ず、末端の戦闘部隊は、次々と変わる状況や命令に加えて情報も交錯し、デラーズ軍の少数だが的確な攻撃の前に磨り潰されていった……。
 ルナ2から月へ向かう途中暗礁空域近く…星一号作戦時に製造されたサラミスS級巡洋艦“アスハラ”も、2点3点する情報や命令に振り回された挙句デラーズ軍の奇襲を受け、僚艦は沈み“アスハラ”も重大な被害を受けていた…更に迫る敵艦隊…。
 艦長以下首脳陣全ての指揮系列を破壊され、士官候補生のレミントンがようやく見つけ出した仕官は、なんと女性整備員ベレッタであった…!(この“アスハラ”の脱出劇は、SS『スパナ・エンジェルの奇跡』を参照してください(笑))
 なんとかルナ2へ脱出に成功した“アスハラ”であったが、既に廃艦の方が金も手間も安いという状態で、ドック外に係留して解体の順番を待つばかりであった…が、これにストップをかけた人物がいた。
 それが士官学校を卒業したてのベレッタである…ベレッタは廃艦寸前の数隻の巡洋艦を次期MS母艦の試作艦として改装を上層部に申し出、既存艦の改良でMS運用能力の向上を図りたい上層部の考えと一致し、“アスハラ”を含む数隻が改良されたのであった。

<<サラミス改級航空巡洋艦:“アスハラ”概要>>
 連邦軍の宇宙艦船は、攻撃を集中でき敵への正面面積を減らすために細長い艦体に前方に集中できるように砲塔を配備したものが多い。
 他の改修案はMSデッキとカタパルトを前部に置き、その分の砲塔を削減する物が主流であった。
 …結局この案が採用されたが、設計したベレッタはせっかくある砲力を減少させるのは勿体ないと考えた。
 そこで艦橋等の構造物を艦体のほぼ中央に移動させ、前方の砲はそのままとし、艦橋以後後部をMSデッキと甲板に仕立て上げた。
 このままではMS射出が後方にしか出来ないために、艦橋の後ろの甲板左右に回転式のカタパルトを増設、どの方向にも射出が可能なようになった。
 また、艦橋自体も廃刊になったマゼランのものを持ってきて能力の向上を図り、その為いらなくなった左右の艦橋を取り除き、ここにマゼランの主砲を装備…さらに出力を強化するため、補助エンジンを艦体左右に装備した。
 当然これではジェネレータ出力は不足するため、ベレッタがどっからか手に入れてきた高出力のジェネレータを装備した(当時ベレッタは「ア・バオア・クーで拾ってきた」と言っているが、実はアナハイム辺りから引き出してきたらしい…真実は闇の中である)。
 …それなりにまとまると思われていた“アスハラ”であるが、確かに同様の艦の中では多めのMS搭載量(16機)にはなったが、結局艦橋を中央に移動したことから前部の面積が減り、砲力は言うほどの強化はされなかった。
 しかもジェネレータの上にMSデッキという危険な配備が指摘され、怪しげなジェネレータとも相成って採用にはいたらなかった。
 …しかし、それはベレッタにとっては計算済みだったらしい…その後も極秘で“アスハラ”の改良は進められ、怪しげな装備や仕掛け、そしてMSを満載した“アスハラ”は、自沈処分という名目でひっそりとルナ2を出港し、そのままエゥーゴに参加したのである…ベレッタ艦長以下100名近い人員を乗せたまま……。』

 とまぁ、そんな設定はすでに何年か前からあったから今回はすんなりと製作開始。
 20年も前に作ったサラミスを発掘して、艦橋等のパーツを切断、ついでにいろんな所の出っ張り等も切断…斬って斬って斬りまくる!
 左右の構造物を艦中央辺りに移動し、それ以外の隙間は裏からプラ板張って後でポリパテで埋めよう。
 左右の構造物も艦橋を切り取り、マゼランの主砲を移植…結局3mmのポリ埋め込んで可動にしてしまった。
 同じように発掘したマゼランの艦橋を適当に加工して乗せる…もうちょっと弄る予定だから今は本当に乗せているだけ。
 後は各所の穴をポリパテで埋め、左右の大穴は埋めるときに8mmのパイプを一緒に埋め込んでサブエンジンにする予定。
 後部はもうちょっと底上げして甲板等を装備しよう…後は下部に大型化した放熱版を装備したり、各砲座や対空砲、秘密の武器を装備だ!
 ネタはまだまだ控えているか…さっさと完成させなければ!!

というわけで左右接着した程度だが一応お披露目。
又この写真は、新しいデジカメで取った最初のアップした画像になります!


真横から…先っぽに乗っている1/1200GMの成型色が違っていることにお気づきでしょうか!?
そう、古〜い艦船は成型色が違うらしいですね!! 確かにTVでも、最初と最後では連邦の艦船の色が違ってるし…。


<09/08>
 しばらくかまけていた“MS−06L”も終わり、遅れていた作業に入る…本当は相次ぐ1/1200GMのポーズ付け失敗や塗装失敗のおかげだったりして…。
 ま、トリアエーズここまで進みました。


ピントが合って無いので拡大写真は削除(泣)。

 ブリッジを接着し、後部飛行(?)甲板を取り付け、左側だけだが回転式カタパルトを装備。
 他にもサブエンジンのノズルを取り付けたり、各部の表面処理を行う。
 …文字にすると2行か…飛行甲板にスジ彫りをいろいろ入れたり、カタパルトを現物合わせで色々工夫したり、ブリッジの形状を変えようか色々悩んだりしたのだが…。


<09/26>
 なんかいきなり飽きたりしたものの、船体後部の接続部分をエポパテで整形…隙間があったりで今一だったのがよくなった気分。
 他にも単装砲に2mmのプラ棒を差し込み砲塔基部にポリキャップを埋め込んで後ハメ可能に。
 後部甲板等のディティールアップに機銃も取り付け…仮だけど。
 後は整形の終わった後部甲板側面等のディテイールアップと、放熱板の新造、前部甲板にある穴の部分に秘密の兵器を搭載するで完了!
 …この時点で1/1200のGMは諦めていたりして…。


なんかこうしてみると前とあんまり変わってませんが…。
後部甲板等にアンテナとかが立っているのが見えるかな?
…あ、それなら後部甲板方面から写真撮ればよかった!!


<10/06>
 つー訳でほぼ装備も完了!
 後部甲板や回転方パルト等に信号機(笑)設置し、船体下部にランチ等の発着ポートをプラ板組みで増設し、その左右に5mmプラ板に細かく切った3mmプラ板を隙間空けつつ接着した放熱板を新設。
 他にも色々手直ししてようやくほとんどの作業終了…サフ吹く前に組み上げて記念写真をば…と、後方からのアングルが↓だぁっ!

後部甲板側面の対空機銃の位置は変えるかも…回転式カタパルトが前にあるときはいいけど、後ろに回ると塞がるしなぁ…。
なんとなく後部のアンテナが曲がっているかな…接着前にもう一度位置取りを正そう。
ま、これで長々と続いた戦いも塗装で終了だ!

 ちなみにツインムサイとの比較写真…お前らこうしてみると同じスケールに見えないことも無いが…。
 サラミス付属のGMとかって、実はオーバースケールなのでは…?

側面から見ると放熱板とかが良く判る。
船体下部方面に機銃が少なく見えるのは、写真を取る為に仮置きしてるから…実際には下部にもいくつかつきます。
…今更思うがいろいろツギハギだなぁ…塗装前がいろんな意味でカラフル(笑)。

<11/07>
 ツインムサイと共に下地塗装を行う。
 …が、なぜだかこっちの塗装は直にエアブラシがつまり悪戦苦闘…ツインムサイの方は何とも無いのになぁ…濃度が濃いのかなぁ…それともいろいろ合わせて作ったこの色は相性が悪く直に詰まるとか?
 全体的な色は薄青っぽくてちょっとメタル入っているこの色で、艤装品は濃いブルーで、後部甲板やカタパルトは灰色に、エンジンノズル部分や放熱板は赤とか茶色するのだ!
 故にこの後、いろいろマスキングする必要ありか…小さい機銃とかも黒く塗らなきゃなぁ…エナメルでするか…どうせブリッジの窓とか黄色くして墨入れる予定だし!
 …結構まだまだかかりそうだなぁ…。
 飾り台(ヴィネット?)もどうした物かなぁ…。

塗装乾燥中なので串刺しのまま(笑)。
実は次の日、埃が大量にくっついていることに気が付き唖然とするのだが…老齢艦だから残しておこうとも考える…。
とにかく後部甲板上はきれいに埃を取って、灰色にして、ラインに色つけないと…。
ケイン工廠長に政治的裏取引(笑)で依頼しているGM2が楽しみだ…。


<11/24>
 さて細部の塗装を…と考えてフと気が付く。
 エンジンノズルはまぁマスキングでいいとして…後部甲板や放熱板の色塗りどうしよう!?
 …勢いで全部接着しちゃったけど…良く考えたら色違う部分をどうしろと!?
 つー訳でマスキングに挑戦していたものの…ダメダメ。
 泣きながらばらす…しかし必要以上に強力に接着していたので分解も大苦労!。
 特に放熱板は接着部分でかけたり凹んでしまった…しくしく…瞬着やパテ盛りで誤魔化すか…。


 パーツ一覧…墨入れもとりあえず終わってはいるが、塗りなおす部分はまたしなきゃ。
 レーダーアンテナも黄色く塗らないとダメなんだが…アクリルの筆塗りで済ませたいなぁ。


<12/05>
 ちみちみと色を塗っていたが…一気に完成へ!!
 …レーダーの黄色い部分の筆ムラや発色の悪さは、老朽艦だからということにしておくのさ!!
 ばらばらのパーツを組みあげて…ついに完成!!
 おっと、ケイン工廠長様から政治的裏取引(笑)で入手した1/1200GM2を乗せて…おぉっ、素晴らしいッ!!  ありがとうゴザいますケイン工廠長!!  こうして…苦節135日もの長きに渡る(長すぎ)戦いに、ついに幕が下ろされたのだぁっ!!
 ま、とりあえず見てください…写真写りが悪いけど…これは私の腕がダメだからです。
 …後ろのブルーボードはもっと離した方が良かったなぁ。


サイドから全身を見る…。
…なんか本当にようやくできた感じで感動すら思えます…。
地味な色の“アスハラ”に、色の情報の多いGM2が素晴らしくマッチというかなんというか…。
単品で見るよりGM2がより生き生きしてます!!
…しかしこの艦に設定16機のMSを本当に搭載できるのであろうか…(笑)。


直上より。
うむ、それなりのバランスだ。
一応、単装砲と二連装砲、そして回転式カタパルトは可動、それ以外の機銃等は固定です。


右前方と右後方から…。
ピントが甘いなぁ…もっと艦中央に合わせたかったのだが…。
それなりの密度だと自負していますが…?


艦中央、艦橋部と回転式カタパルトから射出されるGM2。
1/1200GM2が素晴らしい…!
カタパルトはきちんと脚に履くパーツを作っておこう…。
左側の写真奥、信号機が青なのが判るかなぁ…(笑)。
ちなみにそれ以外はきちんと赤になっています…あ、後部甲板の片方の信号機が無い!
右側は、奥に宇宙空間をコピーした紙を置いて宇宙(そら)っポイ演出をしています(笑)。


前と後ろから。
ピントとかが甘いのはひとえに私の腕。
…後部甲板で射出するとアンテナや信号機にぶつかりそう…いや、ぶつかる(笑)。
前後から見てどちらからでも中央部の密度が濃くなるシルエットが出したかったので、大満足です。
表面にゴミがいっぱいついているとか、塗装が甘いとか問題は山積みですが…。
老朽艦なので宇宙フジツボ(笑)等が色々付いているんでしょう。

 完成はしましたが飾り方(ビネットと言っていいのか!?)にもう一工夫するつもり。
 100円ショップで売っている木製のネームプレート に先ほどの宇宙(そら)のコピーを貼り、壁掛けにするつもりだからだ!
 …しかし、そうやったらディオラマというのだろうか、ヴィネットというのだろうか…微妙だ…。
 透明のケースも付けて、埃が掛からないようにしないと…“アスハラ”はともかく、1/1200GM2が埃を被ってしまうのはいかん!!
 あとカタパルトの脚入れと、回転式カタパルトのトラスト部分の墨入れだな。
 ま、なんせよ一区切り!
 これでメール版青チネルのPCの乗艦が完成したし、『艦船ちゃん大会』のネタの一つも出来た…よかったよかった。


<12/10>
 つーわけで飾り台を工夫しました。
 木製プレートに宇宙(そら)のコピーを貼り、壁掛け化!
 …貼り付けの時に糊の部分でしわしわになってしまった…スプレー糊を買って来て使えばよかったか…!?
 で、こんな感じになりました。


こんな感じになりました。
貼った瞬間は良かったのに、時間がたつとしわしわになってきてしまったのがいと哀れ(泣)。
これは私の部屋の入り口の所に飾って見ました…開け閉めが怖いのですぐにとりましたけど。
現在はこれに、私御用立のケーキ屋の、透明なチーズケーキのカバーが掛けられて埃を防いでいます。


上から見た図。
…本来プラ棒は目立たないように黒く塗りますが、判り易いように着色前を取りました。
接続は裏から3mmの穴を空けて通したプラ棒を固定して右側の二連装砲を外して接続。

 とりあえず満足満足!
 さて、次の艦の仕上げに入るか!!


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